牛乳 ささきあつし


by swoc

まずは街へ

ほぼ衝動買いで
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シルクハットを購入
思いつめて被って出かけることにしました
雨なので自転車ではなく徒歩で街へ

購入時店員に
「シルクハット今流行ってるんですよ」
「とってもお似合いで」
(の割には割引対象)
という売り文句に半分ブチギレそうになるのもの大人なので押さえて
ただ単に所有欲で行ったのに
自分に必要の無い価値観を植えつけられすっかりダウナー

前にサンクスへ被っていった時は人の目線が私の頭に集中していることに
気が付き
すっかり帽子は買い物かごに変身
それではダメだ
シルクハットに対する愛が無い
男たるものシルクハットで堂々と行かねばならん
寒さに震える子猫にシルクハットを被せてあげる紳士で成れねばならん

とぼとぼ街へ歩いていくと
太っていて身長が小さく球体に近い女性店員の発言
「シルクハット今流行ってるんですよ」
シルクハット被ってる奴みたこと無いし
何だか自分のしていることは根本から間違っていまいか
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そんな弱気になりながらSMT
SMTならどんなカッコでも文化人
ブリーフ一丁でもOKな気もする

フロシキシキ
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名刺入れが欲しくて行ったのだけど
店員不在
万引きしようと思えばできるけど
そのまま万引きして
入り口付近でガードマンに羽交い絞めにされ
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「シルクハット万引き!」
なんてことになっては子々孫々末代までの恥
紳士の神器シルクハットの名が廃る
そんな無意味な男気により
レジの周りをシルクハットがうろつく
はっきり言って万引きより挙動不審だ
そんな仮初め紳士がフロシキシキの購入後
次に向かったのはHMV
途中通った国分町で客引きに「そこのシルクハットの方!」
なんて言われたら紳士失格
客引きをにらんで闊歩しことなく到着

気になるアーティスト「湯川潮音」を調べようと店内を散策
そのとき
自分の中のマイワンダーDJ「WKOJ aka FRUC」さんが遠くに発見
いつもなら気軽に「おひさしぶりでーす」なんて声をかけるもんですが
なにせシルクハット
声をかけようにもこちらはシルクハットで
その距離10m位
音楽ひしめく店内声をけるにも大声を出さねばならず
声をかけた瞬間
「なんだあのシルクハットの無駄紳士は?」と一瞥されたらどうしよう
という葛藤の中「WKOJ aka FRUC」さんはどんどん遠く

常々欲しかった「俺たちひょうきん族」のオープニングテーマに使われた
ファンファーレみたいなクラシックを探してクラシックコーナーへ
全く分からず
店員にことの詳細を伝えることもシルクハットの紳士にはできずじまい

結局今日のシルクハットを被っての街歩きは失敗
自分の生活にシルクハットのようなジェントルマンの生活など
畳の上で生活する彼女もいない独身男性には無縁でしかない
西洋文化への憧れだけの何の昇華も成熟も無い
紳士を被ってみたっかっただけだったのかと
とぼとぼと日も暮れた帰路へ
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そこで気がついたのは
街灯でできた自分の影
美しいシルクハットを被った自分のシルエット
そこで自分が今までこの帽子を被っていた本質を忘れていたことに気が付きました
自分はシルクハットによってジェントルマンを気取ることが目的ではなく
シルクハットの形に憧れ身につけたのだということ
そしてそこから発するパーソナリティは自分自身だということを
それは「オリバーツイスト」の衣装に感銘を受けたのであって
「チャーリーとチョコレート工場」に影響を受けたわけではないのです
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動機はどうであれ
自分が自分らしくあることは時として
平均的な目を裏切ってでも少数もしくは自分自身という理解者のために
行わなければならないことなのではないかと
今再び思うわけです
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でもシルクハットは長らく被ってると暑苦しいです
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by swoc | 2006-02-26 22:04 | 出来事